若い世代の文学カフェ

◆ 若い世代の文学カフェ IN 千葉 ◆

 一月十八日(日)市川市中央公民館において、昨年の名古屋、横浜に続く若い世代の文学カフェが開催されました。
 事前準備として「お茶を飲みながら、作者と一緒に作品の感想や日々の生活で感じていることなどを語りませんか」というお誘いの言葉を入れた手作りのチラシを作り、千葉県内四つの支部の協力を得て、支部通信に同封していただきました。またそのチラシを持って共産党県委員会や民青同盟、新日本婦人の会へのお誘いを行いました。開催地である市川市周辺には赤旗日刊紙、日曜版へ六千枚のチラシを折り込みました。さらに「ちば民報」にもお願いしてお誘いの記事を掲載しました。それらの効果もあり、当日は二十名が参加。天気は晴天。温泉旅館のようなたたずまいの公民館で行われたカフェは、まさに今年最初のカフェにふさわしいものとなりました。
 とりあげた作品は『民主文学』十一月号より、千葉県在住の旭爪あかねさんの「約束」と須藤みゆきの「六年間の希」の二作品。それぞれの作品を石川倫太郎さん、浅野尚孝さんが報告し、旭爪さんの作品については「人は人との繋がりによって生きている。そのことを実感できる作品」。須藤の作品については「人間の弱さ、葛藤ばかりしている人を率直に描いた作品」などの意見が交わされました。
 カフェが支部例会などで行われる合評と少し異なる点は、自分たちの日常に作品世界を引き寄せつつ、普段の生活で感じている不安や共感を率直に語り合うことによって、作品を通して参加者みんながひとつの思いを共有できるひとときを過ごせることだと思います。また、カフェを行うにあたっての事前準備をしてゆく中で芽生える仲間との連帯感、関連団体との繋がりも、カフェならではの貴重な実りだと感じます。今後も全国各地でこのようなカフェを開催し、民主文学会に集った仲間同士、そして関連団体との連帯を深めてゆければと思います。
 (須藤みゆき) 
 

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