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六月二十九日(日)横浜平和と労働会館において、若い世代の文学カフェが開催されました。「お茶を飲みながら、作者と一緒に作品の感想や日々の生活で感じていることなどを語りませんか」というお誘いの言葉とおいしそうなお茶とクレープの写真を入れた手作りのチラシを作り、民青や共産党本部などへのオルグ、新婦人、赤旗日刊紙、日曜版への折込の効果もあり、当日は梅雨空であるにもかかわらず三十名が参加して下さり、収容人数三十名の会場は満席の状態となりました。 とりあげた作品は『民主文学』五月号新鋭短編特集より、神奈川在住の松本たき子さん「アラサー女子がいく」石井斉さん「恋風」の二作品。それぞれの作品を橘あおいさん、須藤が報告し、岩渕剛さんの軽快な司会進行のもと、とてもこの紙面には書ききれないほどの率直な感想、あたたかな励まし、自分の文学に対する思いなど、活発な意見が交わされました。それぞれの作品に対し助言者である田島一民主文学会会長から的確な批評のお言葉を頂き、作者である松本たき子さんからは「特定秘密保護法成立のニュースがワールドカップの組み合わせのニュースより後だった衝撃が書く動機だった。文章が個性的と言われたことは嬉しい」石井斉さんからは「困難があっても夫婦の愛で乗り越えてゆけるんだ、ということを書きたかった。客観視できていると言われたことが嬉しい」との発言がありました。 小さな坊やを連れたお母さんや、妊娠九カ月の妊婦さんの参加もあり、また、遠く愛知県より「送別会」(同五月号)の作者である瀬峰静弥さんも参加して下さり、外は梅雨空であったにもかかわらず、会場は終始和やかな雰囲気の中、いろいろな人たちと文学を通してひとつになれたあたたかいカフェとなりました。
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