2024年1月号 作品紹介

     
 


「夢のあとさき」 佐田暢子
 バレーボール部の顧問をしている体育教師の石崎克彦は、一昨日、珍しく校長室に呼び出された。

「海に聞け、空に聞け」 たなかもとじ
 尾張高校とハンセン病患者が学ぶ尾張高校中ノ島教室とのソフトボール男女混合交流試合が行われた。

「会計年度任用職員」 木曽ひかる
 区役所福祉課で相談員として働く綾は、一年契約で働く会計年度任用職員だった。

「ほほえみ」 秋吉知弘
 昌志は、うどんやの新規出店の求人に応募して、四十五歳にして初めて正社員として採用された。

「真夜中のダンサー」 宮越信久
 夜の校舎を歩いていると、誰かが廊下を歩いてくるらしい足音が、ひっそりと聞こえてきた。

「ほどけない、けど結ばれない」 杉山成子
 並木俊介は小学六年で傷つき遠い中学に入学。影のある梶浦さちと出会い心の絆が育っていくのだが……。

「ソリャンカ」 かなれ佳織
 握る力が弱くなったことを感じた梅子は、夫の久三に手抜き料理にすると宣言した。

「白いワンピース」 笹本敦史
 県外の大学を卒業して、地元に就職した息子の翔太は一人暮らしを選んだ。

 
       

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