「デリヘル嬢になれますか?」 杉山成子
弁護士を目指して猛勉強中ののどかは、コロナ禍で苦境に陥っていた。試験勉強と両立する割のいいバイト先がないのだ。
「ある男のこと」 入江秀子
能登に住む私は、正月は同級生と酒を飲むのが習わしだった。星川凌もそのひとりだったが、その彼が行方不明になった。
「離郷」 井上通泰
裕治の義母ハルは、村の家で一人で暮らしている。ハルにはいい思い出のない裕治だが、義母をどうするか悩んでいた。
「いろは歌」 最上裕
私は三姉妹の長女。お寺の参拝客を運ぶケーブルカーに乗務している。一番下の妹美穂は重度の知的障害をもって生まれた。
「わきまえない女(下)」 三富建一郎
ドイツで日本語補習校に勤める米山浩二。宮原芳江の校長としての適否をめぐって父母会で投票することになったが……。
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