2023年3月号 作品紹介

     
 


「カササギの声が聴こえる」 矢嶋直武
 中国から横浜の大学に留学している宋霞は、久しぶりに故郷の夢をみた。祖父の話す七夕の物語が忘れられなかった。

「うちらの「女子同盟」」 川本幹子
 佳絵子と美津江は、子どもの頃の仲良しだった。大人になるにしたがって疎遠になったが、突然の連絡があったのだ。

「わきまえない女(上)」 三富建一郎
 北ドイツの日本語補習校でアルバイトとして働き始めた米山浩二は、校長の宮原芳江のずけずけとした物言いに閉口した。

「汽笛」 柴垣文子
 一九六七年の春、沼田佳樹は京都府南部の小さな小学校に赴任した。佳樹をめぐって地域の人びとは変な噂を流していた。

 
       

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