「峰々に憩いあり」 宮腰信久
かつての高校の同僚の訃報が届いた。さして親しい間柄ではなかったが、なぜ? と中井は思うのだった。
「旧高等農林本館前」 成沢方記
隆志は卒業を前に進路を模索していた。そんなとき、過激派の大学本部封鎖を阻止するために集まれと集合がかかった。
「三人の造船工」 牛尾昭一
若い頃から気心があい組合活動も共に頑張った三人。それぞれ、労働組合の委員長、書記長、執行委員になったが……。
「フリージアを抱いて」 篠田佳希
身体を壊して派遣会社をやめたぼくは、母親の勧めで有料老人ホームに勤めた。仕事に興味を持てないぼくだったが……。
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