「エンゼルケア」 塚原理恵
「美穂、助けて」と看護師のあかりからメールがきた。美穂はちかく三十歳になるが、今は病院を退職していた。
「二十歳の糸口」 瀬峰静弥
鉄道で働く僕は、年下のたっちゃんと友達のようにつきあった。しかし転勤した彼は、様子が変わっていった。
「夏の名残り」 横田ヤ子
夏は急激にやってきた。今日は弟が家を訪ねてくる。今は疎遠になった弟の苦労の多い人生を思うのだった。
「ポパイの行方」 馬場雅史
惟史の祖父は風貌からポパイと呼ばれていた。北海道の漁村に暮らす祖父と過ごす休みが惟史は待ち遠しかった。
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