「忘れ物は重かった」 杉山成子
別れた夫のところで生活している高校生の息子から、「会って話がしたい」との連絡があった。
「カリスマ」 笹本敦史
民主的運用を掲げて生協再建の先頭に立った大林元専務。彼の葬儀に参加した佐々木は元労組委員長の野口に会った。
「平穏死」 入江秀子
特別養護老人ホームに入所している母親の食欲がすっかり減退してしまった。陽気な母親の暗い表情が気になった。
「七三一部隊罪障陳列館」 中寛信
中国で日本語教師をする「私」は、前からの懸案だった七三一部隊罪証陳列館を訪れたが……。
「全金通りの人々」 田村光雄
目方ら澤藤電機労組は、組合分裂以降の厳しい現実を打開するために朝の門前決起集会を準備していた。
|