「閉ざされた日から」 田島一
作家の越智恒平は、コロナ禍で閉塞した日々を過ごしている。その中で政治や文学運動の未来に
思いはいくのだった。
「もう一つの顔」 高橋英男
青葉診療所は、所長の仲田綾子医師の献身的努力で患者の評判がいい。しかし、仲田医師の別の顔に江田事務長は苦悩する。
「鉄線橋」 杉尾周美
台湾原住民の頭目の娘である「私」は、日本人警官と結婚したが、日本の強権支配に対する「霧社事件」がおきた。
「プリザーブドフラワー」 岩崎明日香
緋沙子の大学生活が始まった。家計を助けるために中学を卒業して働き始めた姉の幸代子から誕生祝いの花が届いた。
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