2019年5月号 作品紹介

     
 

 「森の記憶」柴垣文子
 病気になって、小学校を早期に退職したいずみは、塾で子どもたちを教える傍ら、エッセイを書いてきた。夫の晃は、<憲法を知る会>の活動に力を注いでいる。


「キングゴリラ」田本真啓
 フリースペースでボランティアをしていた僕は、ある日遼一くんから僕の顔の似顔絵を手渡された。


「和解」白武留康
 家の戸口までくると「私たちは何も違法なことはしていない」という妻のかん高い声が聞こえた。


「軍艦島へ」山形暁子
 軍艦島へ上陸したのは、仲間たちと長崎を訪れた二日目の午後のことであった。

     

 
       

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