「階段で」宍戸ひろゆき
日直当番の俊也と圭一が帰った後、教室で一人仕事をしているとふと人の気配を感じた。
「あの世とは」沢木 亮
ひいおじいちゃんのお葬式が始まった。子や孫に送られるのは幸せと大人はいうけれど…
「びわが熟れる頃」川本 幹子
母は、頷いた私の手のなかに小さなびわの実を二つ乗せた。
「祝い日」ゆいきみこ
いつもと違う日にしたいと計画して出かけた一泊旅行だが、殆ど日常と変わらない旅になりそうだった。
「雨の出逢い」石井 斉
今日は雨だから課長が何を言おうと定時で帰ろうと心に決めた。あの少年に会えるかもしれない。
「芽は摘まれたか」松山 薪子
その人は老爺の頭を押えおじぎをさせようとしたが、老爺はそれを振り払い美里を見詰めた。
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