2018年7月号 作品紹介

     

「雨霽れよかし」工藤 勢津子
 1970年代の映画撮影所を舞台に、”映画の灯を消すな”を合言葉に悪戦苦闘する仲間たち。気弱で不器用な木南知可子は、いささかガサツだが、心やさしく憎めない映画野郎たちとともに、よりよく生きたいと葛藤していた。

「ライク・ア・ローリングストーン」渥美 二郎
 ミスの多い僕は高校教師、発達障害が話題になり、自分もそうだと気づくと、学校の風景が変わり始める。

「冷える月」井辺 一平
 ドアが激しく叩かれた。開けると二人の男が立っており、一人が「税理士法違反で同行お願いします」と言った。

「酒造の街」木下 道子
 青春時代を過ごした神戸市東灘区、御影は日本を代表する酒処だが、二十二年前の大震災で甚大な被害を受けた。

 
       

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