2018年3月号 作品紹介

     
 

「燠火」大浦ふみ子
 造船下請工トキ子は石綿被害に苦しむ身。若い日にもらった恋文の束を目にし胸に疼くものがある。

「春の音楽会」須藤みゆき
 ギターを弾きながら歌う阿久井さんにはじめて会ったのは…。私は記憶の糸をたぐり寄せようとする。

「玉結び」かなれ佳織
 同い年の夫が単身中国広州に発った日、はるかは四歳の娘と二人で賃貸マンションをでた。。

「分断と共同」永澤滉
 東京の雑誌社に勤める玲子は郷里函館で父親が開いている文学散歩の催しに応援をかねて参加した。


      
 
       

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