■ 2016年9月号 作品紹介 ■ |
「鹿を殺す」 池戸豊次 雪道に荒物屋の主人の姿が見えた。手には棍棒と新聞紙に包んだ刃物らしいものを持っている。 「しのびより」 増田勝 名古屋市から年に一度の後期高齢者を対象に、無料の健康診査をうけるよう案内がとどいた。 「縁の下の力」 秋谷徹雄 三年前に女房を亡くした秋田一男は、毎日が退屈で億劫で面倒になり、市民活動支援センターを訪ねる。 「海が見えたら」 石井斉 精神科病院に月に二度通院する斉が海まで自転車で行くのには理由があった。 「二十六年目の夏」 須藤みゆき 貴女からの手紙が届いたのは昨年のクリスマスの翌日でしたが、季節が夏へと変わったいま返事を書き出します。 |
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