■ 2016年2月号 作品紹介 ■ |
「支部の人びと」浅尾大輔 戦争法反対がひろがる夏、共産党町議の二ノ宮ハルミは、豪雨のなか早朝配達に出かける。 「春への手紙」須藤みゆき 父の死以来、名を呼び合うことさえなくなった兄に「私」は手紙を書き始める… 「青沼」石井斉 日曜日の夜、固定電話の受話器を取ると、統合失調症を病む弟の智の声がした。 「金色の丸い月」矢嶋直武 学生生活最後の夏休み、宋霞は誰も待つ人のいないふるさとへ向けひとり列車に乗る。 「火の岬」鶴岡征雄 画家・船越三郎は、亡妻の埋葬地を求めて、ひとり薩摩半島の最南端・坊津へ向った。 |
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