■ 2015年12月号 作品紹介 ■ |
「青いチマ・チョゴリ」 河野一郎 修はふと手にした卒業記念版画集に長山春枝・本名「朴良姫」の版画を見つけた。 「綺麗な手」 希楽生代 菜々美は管理栄養士として、大手企業から委託され一日千二百食を提供する食堂で働く。 「中国の少女」 狗飼丈士 中国での別れの夜、「私」は日本にいる春麗に卒業証書を渡してくれと、頼まれるのだが…… 「磐梯おろし」 谷 正廣 震災から一年九カ月、郡山市で除染が始まり、諸井は秋田に家族を残し、除染作業の仕事に就いた。 「囲炉裏端」 穐山巌 炮烙の上のセミの幼虫から何とも言えぬ香ばしい匂いがたちあがり辺りに漂った。 「見えない男」 國府方健 目立たないなりにキャリアを積み重ねた見村は、会社のリストラで退職強要を受ける。 |
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