■ 2014年6月号　作品紹介 ■

	「せつなげな手」竹内七奈 　　デパートの屋上で開かれた握手会で握った拓真の手はひんやりとした感触に満ちていた。 　「望月所長へのメール」石垣あきら 　　ヘルパーステーションの利用者から、ヘルパーに金を盗まれたと電話が入る。 　「リバティーに愛をこめて」長谷川美智子 　　終戦の翌年、十五歳の少年だった私は、貨物船リバティーで台湾から引き揚げて来た

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