2013年10月号 連載小説、創作紹介


     
 
 「明日への坂道」松本喜久夫
  2011年の入学式、真之は、ひと月前の卒業式で、君が代伴奏を拒否して退職した音楽講師の松永を思い出す。
 「海洋投棄」風見梢太郎
  私は福島原発で汚染水処理システムを運用する会社に出向している和田を訪ねた。

 「たゆたう笹舟」椿山滋
  散歩に出た俊一郎は、見慣れている景色がどのあたりなのかわからなくなる。

 「長池ちゃんのこと」東喜啓
  以前のおれに、女性蔑視みたいなところがあったのを指摘したのは長池ちゃんだった。

 「朝焼け」寺田美智子
  24歳の誕生日、千里は念願の小学校教員になった。

 「秋ゆく街で」須藤みゆき
  私はある目的のために二十数年お金を貯めていたが、その目的は突然消えてしまった。
      
 
       

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