第9回 手塚英孝賞発表
須賀田省一 『野田の文学・野田争議
―プロレタリア文学の諸作ほか―』 に
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受賞者・受賞作
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・須賀田省一(すがだ・せいいち1939年生まれ。千葉県野田市在住。民主文学会会員、多喜二・百合子研究会会員)
・『野田の文学・野田争議 ―プロレタリア文学の諸作ほか―』(野田文学会発行)
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受賞のことば
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須賀田省一 |
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わたしは地域の同人誌『野田文学』と、民主文学会の支部誌『東葛民主文学』に拠って地域の文学に向き合ってきました。その文学の中に、昭和初期最大の長期ストライキを記録した野田醤油労働争議の頃のプロレタリア文学が埋もれていました。当時は誰もが知っていた誇れる民主運動の遺産は、民衆の力不足で片隅に追いやられたままになってきました。それに陽の目を当てたいと集積してきたものを、このたびお認めいただけたのはたいへんありがたいことです。
受賞をご連絡いただいた日、はしなくも祖父江昭二先生のプロレタリア文学論考の集大成の刊行を知りました。先生から激励していただいた縁もあり、うれしいことが重なりました。
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