第13回手塚英孝賞 推薦要領
手塚英孝賞
手塚英孝(てづか・ひでたか)
                (1906〜1981)

 山口県光市生まれ。1931年4月、「ナップ」に短編「虱」を発表。侵略戦争と絶対主義的天皇制支配のもとで、小林多喜二らとともにたたかう。宮本百合子没後、「多喜二・百合子研究会」を組織。生涯にわたる多喜二研究は、『小林多喜二全集』の完成と、評伝『小林多喜二』に結実された。日本民主主義文学同盟常任幹事、『民主文学』編集長を務める。『落葉をまく庭』で第5回多喜二・百合子賞受賞。
 民主主義文学会は、プロレタリア文学の時代からの作家であり、小林多喜二・宮本百合子の研究家であった手塚英孝氏の業績を顕彰し、新しい評論の書き手の育成をめざして、2000年に「手塚英孝賞」を設けました。
 2年ごとにその間に発表された小林多喜二・宮本百合子を中心とするプロレタリア文学、戦後の民主主義文学についての文芸評論を対象に選考し、主として新人の優れた評論に授賞します。
 『民主文学』、民主主義文学会支部誌、その他の文学雑誌および単行本として発表されたものを対象とし、公募は行っていません。


 受賞作品 ■ 
第1回(2000年)
 『一九二八年三月十五日』から
           『地区の人々』へ

                               乙部宗徳

第2回(2002年)
 ナターリヤ・バランスカヤ
   『ありふれた一週間』をめぐって

                               伊藤知代
           (須沢 知花)

第3回(2004年)
      ・・・選考の結果、該当作はありませんでした

第4回(2006年)
  埋もれてきた群像
   ―高知プロレタリア文学運動史―

               猪野 睦
   

第5回(2008年)    詳細
  若い世代のための
           宮本百合子入門

              北村隆志

第6回(2010年)    詳細

  小林多喜二と宮本百合子

               三浦光則

第7回(2012年)    詳細

  谷中村鉱毒事件の波紋
   ―伊藤野枝『転機』

               久野通広

第8回(2014年)
    ・・・選考の結果、該当作はありませんでした。
 
 第9回(2016年)    詳細

  野田の文学・野田争議 
   ―プロレタリア文学の諸作ほか―

             須賀田省一
 
 
 第10回(2018年)   詳細

  『社会主義リアリズム』とは何だったのか    ―21世紀の目で考える―

             谷本諭
 
 

第11回(2020年)
    ・・・選考の結果、該当作はありませんでした。
 
 第12回(2022年)   詳細

  時代をこえたプロレタリア文学の魅力      ―細井和喜蔵『奴隷』『工場』を読む―

             松田繁郎
 
  
 第13回(2024年)
    ・・・選考の結果、該当作はありませんでした。

第13回 手塚英孝賞 推薦要領について

《選考委員》 青木 陽子、石井 正人、岩崎 明日香、牛久保 建男、三浦 光則

《推薦要領》
1、本賞は、『民主文学』をはじめ民主的出版物に発表された、プロレタリア文学、戦後の
 民主主義文学などについての主として新人の、すぐれた評論に授賞するものです(小説の
 作品論、作家論、戯曲 論、劇作家論、詩論、詩人論、歌論、歌人論、俳句論、俳人論
 もふくみます)。

2、今回は2021年1月から2022年12月末までの二年間に『民主文学』、民主主義
 文学会支部誌、その他の文芸誌、文学雑誌に発表されたものおよび単行本として発行
 されたものを対象としています。

3、右記の趣旨による自薦他薦評論をお送り下さい(『民主文学』に発表されたものに
 ついてはコピーは不要ですが、他誌の場合は、当該作もしくはコピーを添えて下さる
 ようお願いします)。

締 切 2023年12月31日(当日消印有効)

送り先 〒170-0005 東京都豊島区南大塚2─29─9 サンレックス202
    日本民主主義文学会「手塚英孝賞」選考委員会

表 彰 受賞作に賞状、副賞として賞金10万円を贈呈。

発 表 『民主文学』2024年6月号に発表します。