【声明】

ロシアはウクライナ侵略をただちにやめよ。
国際世論と連帯し、日本政府に解決のための積極的な役割発揮を求める。


 ロシアは、二月二十一日(日本時間二十二日未明)ウクライナの東部で親ロシア勢力が、二〇一四年に「独立」宣言していた地域を独立国として承認したことに続き、二十四日にはウクライナ全土へ軍隊を侵入させ攻撃を始めた。これは二十一世紀の世界ではありえない侵略行為であり、許されるものではない。強く抗議すると共に、あらゆる軍事作戦をただちにやめることを求める。

 当初、プーチン大統領はウクライナ国内のロシア人の保護やNATOの不拡大などを理由にしていたが、現在の推移はウクライナ政権を転覆させることが目的であることは明らかとなった。今回の侵略が、国連加盟国の主権、独立、領土保全の尊重、武力による威嚇禁止を明記している国連憲章、国際法に違反していることは明白である。

 さらにプーチン大統領が演説で、「ロシアは核保有国の一つだ。いくつかの最新鋭兵器も持っている。われわれに攻撃を直接加えれば、どのような攻撃者であっても敗北は免れず、不幸な結果となるのは明らかだ」と核攻撃をも示唆する発言を行っていることを絶対に許すことはできない。

 戦争によって、人びとの生命、財産、そして文化が失われる痛苦の経験を、私たちは持っている。世界のどこでも、このような蛮行をゆるすことはできない。
 いま重要なことは、ロシアの暴挙に対して世界の国々と市民社会が、「侵略やめよ」「国連憲章を守れ」の一点で声をあげ、その国際世論でプーチン政権を包囲することである。

 日本民主主義文学会は、日本政府が、憲法九条を持つ国として、紛争の平和的解決を定めた国連憲章と国際法に基づき、外交・政治的な事態打開のために、全世界で広がる抗議運動に連帯して、積極的な働きかけを行うことを強く求めるものである。

  二〇二二年二月二十七日


 日本民主主義文学会常任幹事会  

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