安倍政権は、疑惑と不祥事にまみれ、内政・外交ともに破たんを深めています。戦後最悪の反動政権をいよいよ倒すときがやってきました。安倍政権の退陣を求める声はさまざまに広がっています。世界平和アピール七人委員会(武者小路公秀、小沼通二、池内了、池辺晋一郎、村薫、島薗進、大石芳野)は、「安倍内閣の退陣を求める」声明を発表し、「五年半にわたる安倍政権下で、日本人の道義は地に堕ちた」と「即時退陣」を求めています。
森友学園決裁文書の改ざん、加計学園との謀議の隠ぺい、厚生労働省のデータの捏造、シビリアン・コントロールの崩壊と、安倍政権が行っていることは、民主主義の土台を崩すものであり、絶対に見過ごすことはできません。さらに安倍首相は野党の質問にまともに答えようとせず、関係者も首相答弁に合わせて虚偽を重ねる異常事態となっています。
第三回幹事会では、現在の政治状況と私たちの文学とのかかわりについて議論が交わされました。「核兵器廃絶、平和と自由、民主主義の擁護・発展、国民生活の向上、そのための協力・共同の追求」(規約第三条)を掲げる私たちの活動は、行動規範というだけでなく私たちの取り組む文学の内実と深くかかわっていることは言うまでもありません。
平和と民主主義に公然と背を向け、「国民・国会をあざむいて、国政を私物化」する安倍政権をいよいよ退陣させる時期がきています。
あらためて思い起こします。「アベ政治を許さない」――九十八歳で亡くなり、平和の尊さを最後まで訴え続けた金子兜太さんの思いを。市民と野党の共闘の壮大なうねりの中で、私たちの文学運動はその一翼をにない、多くの文学者との連帯を広げ、安倍内閣の退陣を迫っていきましょう。
2018年7月8日
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