|
|
【声明】 | |
北朝鮮の核実験に抗議し、核兵器の開発・実験計画の即時中止と 六カ国協議への復帰を強く求める |
|
北朝鮮は二十五日、「地下核実験を成功させた」と発表した。この核実験は、国連安全保障理事会決議や北朝鮮みずからも合意した六カ国協議の共同声明に違反する暴挙であり、いま世界的な規模で広がる核兵器廃絶に向けた新たな流れに逆行する乱暴極まりない挑戦である。私たちは北朝鮮の今回の蛮行に対し、怒りをもって抗議する。 世界的な核兵器廃絶こそ、北朝鮮にとっても自国の安全を確保する道であろう。日本民主主義文学会は、北朝鮮がただちに核兵器の開発・実験計画を放棄し、無条件で六カ国協議に復帰することを強く求める。 一方麻生太郎首相は、北朝鮮のミサイル発射基地への先制攻撃を想定した敵基地攻撃能力の保有について、法的には可能との認識を表明した。これは自民党内における攻撃能力の検討の動きを加速させる危険につながるものである。北朝鮮への軍事的対応の志向は、北東アジアの緊張を高めるばかりか、問題の根本的解決をさらに遠のかせる愚策でしかない。今後、北朝鮮に態度変更を迫っていくうえで何より重要なのは、国際社会が一致協力し結束を強めて対処していくことだと私たちは考える。 広島、長崎の悲惨な体験を持つ被爆国で憲法九条を有するわが国が、核兵器を廃絶するための先頭に立ち、世界に向けて積極的役割を果たしていくことの大切さを、私たちはあらためて訴えるものである。 2009年5月27日
|
|
声明、アピール目次に戻る |