「東風のかたり」 齊藤航希 蒸気機関車の機関室には、老機関士と火夫、火夫の十歳の息子が乗っていた。 「親でも救えないけれど」 森本けいこ 高校一年生の藍が通っている予備校の教師が、アベノミクスについて話し出した。 「プリヴィエト・ペリドット」 空猫時也 ペリドットは、故国ウクライナと交戦中のロシアのペテルブルクにたどり着いた。 「ある冬の日」 渡部唯生 その朝、芦谷は爆撃され灰燼に帰したパレスチナ・ガザ地区の光景を夢に見た。