2012年9月号 創作小説紹介


     
 
 「四十年」風見梢太郎
   迫り来る再稼働。私は原発メーカーの元重役に社会活動への参加を呼びかける。

 「夕映えの街で」にしうら妙子
   老婦人は、自分が働くことを、娘と夫を死なせてしまった「罰」だと考えていた。

 「実りの季節に」梅崎 萌子
   子どものいない香苗にとって、飼い犬のリュウは家族のような存在だったが……

 「春の祭り」有田 博
   しがさんにちの祭りの日、誠司は、中学を卒業したら働くと、和宏に告げた。

 「銀鼠」加藤 節子
   姉から母親の遺した着物を渡されたとき、ダムに沈んだ村が甦る。

 「まあだだよ」高林 正夫
   弟は特別支援学校に通っている。僕はそのことを二、三人の友だちにしか話していない。

 「晴れたり曇ったり」増田 勝
   ある日独り暮らしの陽平のもとに地域活動をしているという女性が訪れ、そして二人は……

 「悔いの記憶」仙洞田一彦
   父親の勝利が、突然、悔いを書き残すために、自分史をつくりたいと言う。

 「なぜ歌わないの」青木 資二
   卒業式の予行演習で君が代を歌わない担任の黒岩に、翔太が質問する。
  
 
       

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